はかい【短編】

短編か?という話ですが、一応短編というカテゴリに収めたいと思います。

『はかい』

破壊

破戒

破かい

破貝

破会

破界

破解

はかい

ハカイ

波壊

波貝

葉会

羽快

覇改

墓医

墓意

墓入

刃火威

陂鰕鰄

HAKAI

HAKAY

hakai

destroy

[distrɔ’i]

death troy

8階

8回

8解

8KAY

8KEY

破壊

はかい

創造主は世界のどこにもいなくて、
破壊者が世界の全てにはびこって、
アルファベットや漢字、ひらがなを、
感情のままに地球に埋めていく。

「僕は小さいときから物を作るのが好きです」
日曜大工にハマった大人が地獄に落ちる前に、
彼らの日常は破壊する全ての事象にまみれているわけだから、
死後ならば天国に行けると想像するのです。

想像と破壊は仲間です。

アライクスタン【詩】

STAn、スタンという日本のロックバンドが好きでした。

既に2011年に解散をしていますが、彼らのハードでソフトな音楽が大好きでした。

それを踏まえて、I like STAn. やや直接的なきらいはありますが(嫌いではない、勿論)。今振り返ると、僕がつくる詩はSTAn・西井鏡悟の影響もちょっとだけ受けているような気がします。

『アライクスタン』

昔から変わり者で
人とおんなじことが嫌いなんですたん

雨が降っても傘はささない
晴れであっても家でギター弾き
半音だけど上げてみたり
留まることは嫌いつまり
どうしようもないことが好きで
どうしようもない人を愛してる

愛は形を変えて 未来を黒くする
時計の針は 過去を指している
分かるような気がするだけで

良いよ

蛇足だけど想像して
君とおんなじを望んでるのかしらん

僕はきっと前だけ向いて
違う人を陰でdisって
何が面白い陰口叩く
でもさ何かさ羨ましくって
でも悔しい認めたくない
反動で足を引っ張ることを言う

愛は形を変えて 未来を黒くする
時計の針は 過去を指している
分かるような気がするだけで

良いよ

直木賞を受賞した朝井リョウの『何者』を読んだ

映画化もされた『桐島、部活やめるってよ』の著者、朝井リョウが直木賞を受賞した。就職活動をテーマにした『何者』という作品。弱冠23歳という若さ、男性最年少の直木賞受賞だという。

朝井リョウ_何者

朝井リョウ_何者

本作は、就職活動に臨む大学生を中心とした物語。主人公・二宮の一人称で語られる。同じく就職活動に臨む仲間たちが、「就活」を通じて、相互に影響を与え合うようになる。あくまで、二宮の視点で話が進んでいく中で、彼らの「表」の顔、「裏」の顔があぶり出されるようになる。そのコントラストは、読者に「痛み」「悲しみ」「憤り」を与える。

読者に「痛み」「悲しみ」「憤り」を与えるということ。作家をはじめ、クリエイティブに関わる人にとって非常に困難な作業である。「ほーら、痛いでしょう?」「ほーら、悲しい話でしょう?」というわけにはいかない。書籍、テレビ、映画、インターネットなど様々な情報が氾濫する中で、彼らは僕らの感情を、何とか弄ぼうと躍起になる。

情報が氾濫する中で、既に多くの手段が使われてきた。常套手段だったものがどんどん使い古されて、「ありきたり」になっていく。作家にとって「ありきたり」と思われることほど辛いことはないだろう。そういった視点で考えると、朝井が本作でとったアプローチは、正攻法でありつつ、新しいものだ。

一言で表すなら、究極のチェンジ・オブ・ペース。

良い意味で、ラストを飾るシーンまでは、読むのがキツかった。小説に出てくるTwitter、Facebook、就活などが、僕としては馴染みのあるものばかりだった。そういった意味で、何とかページを繰り続けることができた。

が、万人がラストシーンまで簡単に読み進められるかと言えば、そうではないだろう。

それでも僕は、全ての読者に、最後のページまで文字を追ってほしいと思う。

ラストシーンでは、帯に書かれている「あんた、ほんとは私のこと、笑ってるんでしょ」という言葉が生き霊のように登場し、何度も何度も執拗にまとわりつく。ぐりぐりと心を捩じ上げ、気付けば逆転負けを喫することになっている。1−0で勝つだろうと思ったら、1−3で負けてしまった、“あの”ワールドカップのように。

この小説は、まるで映画化を望んでいるような作品だ。しかも大ヒットを期待するのではなく、気鋭の監督に対して、実験作として作られることを望んでいるような。

その辺が、映像作品を手軽に楽しめるようになった、20代という「世代」感を感じさせる。

また、直木賞の受賞会見で朝井は、「30歳のご自身、30歳のときの小説を想像できるか?」という問いに対して、

「できないですよね、なかなか。うん、でも16歳のときに23歳のときの自分が想像できなかったように、今から7年後の30歳というのは想像できないです。でも、書き続けていたら良いなと思っています」

と率直な感想を述べている。社会人一年目という顔も持つ彼が、これからどんな小説を書いていくのか、とても楽しみだ。

野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」の先行トラックを聴いた

元祖「女々しくて」な男、RADWIMPS・野田洋次郎。

RADWIMPSのフロントマンとして、『RADWIMPS』、『RADWIMPS 2 〜発展途上〜』、『RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜』、『RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜』、『アルトコロニーの定理』、『絶体絶命』と6枚のアルバムを上梓。メディア露出が極端に少ないながらも、圧倒的な支持と存在感を放ち続けた10年。そして昨年、遂に野田はソロプロジェクトを発表する。

野田、illion

野田、illion

で、1/15(火)ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ‏」でラジオ初オンエア、そして時を経たず、1/16(水)真夜中、2〜3月発売のアルバム「UBU」より先行トラック「BRAIN DRAIN」がiTunesStoreで配信された。

https://itunes.apple.com/jp/album/id590426883

メロディは新機軸。
ピアノやドラムの組み合わせは仰々しくも、鮮やか。
4:29に凝縮された音符と休符、ひらひらと楽譜を踊る。

英詞ゆえに、正確に言葉は分からない。しかし、野田の歌声から伝わってくるのは「悲しみ」「痛み」「女々しみ」。
あれこれ巡らせた女性の涙から、野田は自分の、周りの、世界の歪みを理解する。

恋人や友人、社会や世界に対して「女々しい(=me me she)」思いを抱いてきた野田。
バンド活動を中止してまで、自身の発想と表現方法を転換した、新しい「女々しみ」。

何と表現できよう。

例えば、海外で高い人気を誇るDIR EN GREYの音楽は肉体的だ。誰が聴いても鳥肌が立つほどに格好良い。
その一方で、野田の「女々しい(=too feminine)」ということは、ある意味、格好悪い。
日本に、そして世界に、その「女々しさ」は受け入れられるのだろうか。

僕は受け入れられてほしいと思う。
日本人の持つ繊細さ、優美さ。
それと野田の音楽を結びつけるのは無理矢理かもしれないけれど、間違いなく日本人が持つ感覚を映し出している。

にしても、野田の声って、ずっと変わらない。






パイプライン【詩】

頭がクリアなとき、どんなものでも意味があるように感じる。

『パイプライン』

スピード
電子音
距離

浜辺
路地裏
機関車
煎餅

アダプタ
前進
スクリーン
High Vision

砂漠堕落リュックサック
フリーライドの透視に感服

スクリーンから映像流れる
脳内から激情が溢れる

できたんだ 夜明けに
できたんだ 形に
夢さえ 超えてきてる

浮き雲
原始人
アマデウス
灰色

栄え
綻び
いびつ
加圧

響き
愛撫
パイプライン
プラグイン

紅く笑うテイクオフ
桜田門外に桜は咲かない

スクリーンから映像流れる
脳内から激情が溢れる

スクリーンから映像流れる
脳内から激情が溢れる・・・