JASMINE Jas Vegas #7に行ってきた

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本当に好きなアーティストというのは、もう宿命的に好きなのだ。
どんなに変な楽曲(と思えるもの)をリリースしたとしても聴くし、ライヴに行くし、彼らの評判をサーチしたりする。ブログにライブ日記を記す者もいる。そのアーティストが好きな仲間が数人いれば、居酒屋でビール片手にあーだこーだ激論を交わす。そのアーティストのことを知らない友人に対して、熱を込めて良さを語ったりする(たいてい理解されない)。

世間一般で知られている存在であれば、そのアーティストのことを語るのは容易だ。
しかし、世間一般で知られていない存在であれば、そのアーティストを何かしら言葉を紡いで語らなければならない。2009年6月に発売された「sad to say」でデビューを果たしたJASMINEだが、きっとまだまだ多くの人にとって知らない存在であり、もっと多くの人に知られる存在であるべきだと個人的には感じている。

ここまで書いておいて何だか、僕がJASMINEのライブを観に行ったのはたった1回。2013年12月19日。そう、ついさっきの話だ。「R&Bは馴染みがない」とか「リスナーは10代〜20代前半でしょ?」とか「いつライブやってるか知らない」とか、何かしらの理由をつけて足を運ばなかったし、もっと言うと最新アルバム「Complexxx」を聴いたのもつい最近のことだ。

その「Complexxx」がとんでもなくJASMINEらしいアルバムだった。等身大のJASMINEを感じるアルバムという意味だ。圧倒的な歌唱が前面に出ている。前作「GOLD」では、いくつかの作品をJeff Miyahara氏と共に詞を共作することもあったが、「Complexxx」の多くはJASMINE自らが手掛けている。ただ、別に誰が作詞しようが関係ないと思えるくらい、プロダクションがJASMINEの内面的な強さを軸としている。ダンス・ミュージックも心地良い。オシャレなショップで流れているようなハナクソみたいなBGMとは全く違う。魂が込められている。

「Complexxx」発売に合わせてライナーノーツが公式サイトでアップされている。JASMINE、第二章の幕開けと銘打たれて記されたライナーノーツには、このように書かれている。

正直、求められているものがずっと『sad to say』だったんで、この曲に縛られていたし、そういうのじゃないとシングルを切れなくて、それ以上のところにJASMINEを創り出すことができなくて・・・

「JASMINEを創り出す」という野心的な言葉も印象的だったが、「Complexxx」という作品を出すにあたり、あまりに正直に吐き出された言葉ではないだろうか。ぜひ上記リンクを辿り、改めて彼女の決意を読んで欲しい。歌い手として、苦しみの末に進化した楽曲を観ると、「なるほどな」と納得する。納得すると書くと僕の熱量は伝わらないかもしれない。一言で言うと、感動したのだった。「sad to say」を期待していた僕が、良い意味で裏切られたのだから。

人は、変われる。

恵比寿LIQUIDROOMで行なわれたJas Vegas #7。
マンスリーイベントとして開催してきた本イベントのファイナル。若者が多かったけれど、僕のような30近いオジサンもいたし、OL風の女性もいた。フロアで楽しんでいるお客さんを観ると、R&Bが好きな人もいれば、JASMINEそのものが好きな人もいる。色々なお客さんを呑み込むほどに、JASMINEの歌は真っ直ぐで、迫力があった。

クリスマスも近いので、サンタクロースのコスチュームで現れたJASMINE。それがピンク色だったのは、やはりデビュー曲「sad to say」を意識したのだろうか(単に可愛い色だからかもしれないが)。

「High Flying」で始まり、「Complexxx」に収録されている「Best Partner」「touch me on the beach」「Weekend High」「HERO」などをバランス良く織り交ぜる。驚くのは、全く違う作品だと思っていた前アルバム「GOLD」の楽曲も、凄く今のライヴにマッチしていたことだ。そりゃ同じ人が歌ってるし演ってるんだけど。

それでも、堂々とパワフルな「sad to say」が聴けたのは本当に喜ばしいことだった。「Cry…cry…」とJASMINEが歌い始めると、やっぱりフロアは沸いた。みんな聴き入っていたし、口ずさんでいた。

何だろう。この曲が持っている魔法のような気持ち良さは。曲の中身は、恋愛経験の浅い高校生が好きな男に振られて自暴自棄になっているような、30近いオッサン(再)には共感できない歌詞のはずなのに。切なくなるんだよね笑

これが才能あるアーティストが持てる力だし、最大公約数に訴えられるという価値なんだと思う。

JASMINEはライブの中で「またJas Vegasで全国を回りたい」「もっとJas Vegasを大きくしたい」「Jas Vegasに来てくれたみんなと一緒にいたい」と大きな野心を、彼女が感じるささやかな喜びと共に語ってくれた。どれも本音だと思う。

ちなみに、この日初披露された「Countdown」だけど、「GOLD」とも「Complexxx」とも全く違う。かなりクラブミュージックの色が強いめちゃくちゃエッジ利いた楽曲です。勝負曲、っつーかMV観てると、何だか安室ちゃんのテイストも感じるなあと。

JASMINE、引き続き要チェックやで。

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