サービス公開から10年【GREE】

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2004年2月21日。
日本で初めてのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である「GREE」が生まれた日だ。今日で10年、GREEは10歳の誕生日を迎えた。
かつて僕も熱心にGREEを使っていたし、グリー関係者の方に知り合いもいる。六本木でこじんまりしたオフィスを構えていた時のことも知っている。感慨深いなんて言うとおこがましく聞こえるかもしれないけれど、初期の頃から知っている人間からすると、この10年の成長は驚くばかりである。

10年続いたこと、本当に素晴らしいことだと思う。
僕の声はきっと届かないけれど、「おめでとうございます」と声を大にして言いたい。

少し振り返る。

2004年は僕が大学1年生のときだ。
アドビシステムズの「Dreamweaver」というソフトウェアを使ってホームページを作った時期だった。大したホームページでは無かったけれど、自分でデザインできる感覚を覚えたのはこの時だったし、インターネットが僕の成功体験の後押しをしてくれたのは間違いのないことだった。

それからブログというものにハマった。
HTMLやプログラミングの知識が無くても、気軽にCMS(Content Management System)を使えることは驚きだった。僕が使っていたのはlivedoor Blog。文章を書くことに抵抗を感じない僕は、キーボードに向かって文字を打ち、インターネット上に想いを吐き出した。

で、僕が実際にGREEを使い始めたのは、2005年冬のことだ。
何やらクラスメートが熱心に使っているサービスがあった。友達と繋がる、コメントなどでコミュニケーションする、日記を書いたり写真をアップロードしたりする。その全てが可視化できるところに面白味を感じたのだろう。僕もかなりハマってしまった。当時取り組んでいた研究テーマに、無理矢理SNSをねじ込むあたりは、多少病気だったかもしれない。笑

でも、病気のように、暇さえあればGREEにアクセスして、新しい情報を求めた。
ウェブサイトを巡るようなものとは異なる快感、ついついアクセスしてしまう魔法のような仕組み、SNSには「何か」がある。
だからこそ、今でも基本的には同じ機能である「Facebook」が残っているのだと、僕は思う。

とにかく、面白かった。
ライバルとしてmixiが生まれ、山ほどSNSが登場した。今なお残っているサービスは、一握りだ。
GREEとて、狭義での「SNS」という機能は薄れており、「ゲーム」を軸に事業展開している。誰もが知っての通り、大成功を収めた。

「インターネットを通じて世界を変えていきたい」
代表取締役社長の田中さんは、昔からずっとこの言葉を掲げてきた。洗練されたロゴマークも当初からのもの。変えるもの、変えないものが明確で、サービスを展開する全ての企業にとってグリーの事例は参考になる。

これから、どんな事業を展開するのか。愉しみだ。

時期的には2006年くらいの頃か。
既に規模の大きなIT企業が幅を利かせていた中で、新興企業であるグリーやミクシィ、フェイスブックなどは「ベータ版」という言葉を良く使っていた。田中さんも2005年の著作の中で述べている。

通常ソフトを開発する時は、まず「アルファ版」という第1段階、「ベータ版」という第2段階を経て、「正式版」とする。ただ、正式版ということは、“その時点で完成してしまった”ことになり、開発の終わりも意味してしまう。だからグリーはあえて永久にベータ版であることを目指している。グリーはソフトウェアなどの製品ではなく、サービスである。ユーザーの変化に応じてサービスを変化させ、常に最善を模索し続けるため作り続けなければならない。それを支える組織を作るのが、グリーの目標となった。“GREE is Perpetual Beta”

ここで使われている意味合いでの「ベータ版」という言葉が、僕は大好きだった。
サービスだけでなく、人間も、社会も、自然環境も、宇宙も、全てのものが「ベータ版」であり続けている。
次の10年も、愉しみにしたい。

何だか誕生日ネタが続いているけど、気のせいだよね)

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