「和食」という日本文化を再考する

※大袈裟なタイトルだけれど、特に再考しているわけではありません※

2014年に入ってからテレビ番組をよく観ている。
普段あんまり観ることの無かったジャンルのもの。年始に何となくテレビ番組表を見渡して、幾つかの番組を直感的に選び、録画するという流れだ。

自分の意思が入ると、自然と観る番組というのは偏ってしまう。
意識的に、それは避けるようにした。

意思と直感。
何となく似ているような気がするけど、僕の中では微妙に違う。

「これを観たい!」というのが意思。
「これ、いいんじゃない?」というのが直感。
その違いは、「!」と「?」と置き換えても良いかもしれない。

いずれにせよ、何となく未知のジャンルのことを新しく知ったり、既知のジャンルのことを勉強し直せたりで、けっこう役に立つ。「テレビはオワコン」なんて揶揄も時々耳にするけど、どんな道具も使い方次第。僕にとって良い刺激になっています。

何を観ているか。例えば「cool japan 発掘!かっこいいニッポン」。
あんまりクールじゃないタイトルのテレビ番組だけど、内容はわりと面白い。劇作家の鴻上尚史と、タレントのリサ・ステッグマイヤーが司会という異色の教養番組。NHK。BS1。
日本の「クール」な文化を取り上げて、外国人8名が取材したり、議論を交わしたり。改めて「居酒屋って何?」って聞かれると実は難しい。「日本文化」って知ってるようで知らないんだなという結論に至りがちな番組だ。

2/2(日)の放送のテーマは「和食」。
その中でも、「出汁(だし)」と「料理のつま」。
なかなかシブいところを突いてくるんだけど、けっこう考えさせられる。

  • 6ヶ月という工程を経て作られる鰹節。カビを活かす辺りはチーズと同じではないか。
  • 鰹節を出汁にするなんて考えられなかった。乾燥してるものを使えるところがポイントだ。
  • 日本の水(軟水)の特徴をもとに、出汁という文化が生まれた。
  • 日本人はわざわざ1つ1つ、箸などで丁寧に盛りつける。
  • 欧米などでは、料理皿に「食べる」もの以外のものは置かない。「つま」は日本人特有の美意識だ。
  • 日本では、竹や葉や石など、自然にあるものがお皿として使われることがある。
  • 和食ってヘルシー。手間がかかると思っていたけれど、実は手軽に作ることが出来る。
  • 「100回噛んで食べる」というのは、日本人ならではの習慣。
  • 地産地消。地元で食べるものは地元で採れるもの。それが一番自然なことではないか。
  • この辺りはとても面白かった。
    大学のとき、授業で取り上げられた上勝町の「葉っぱビジネス」が言及されていたのも懐かしく。

    初めて知ったのは、和食を給食として出す福岡の高取保育園。食べ物の価値を幼少期から教える、いわゆる食育の元祖だなと思った次第。

    ちょうど数日前、スーパーで売っていた5食入り298円のインスタント豚汁。
    普段、家で料理することの多い僕だけど、味噌汁は妥協してインスタントのものを使ってしまう。
    なかなか一人暮らしで、味噌汁まで作る手間はかけられない。

    でも、よく考えると、常温保存が可能な冬だけなんですよね、味噌汁を作るチャンスは。
    鰹節削って・・・という段階からはやらなくても良いけれど、1週間に1回くらいは、手作りの味噌汁を作ってみても良い気がしました。

    TEDxKeio SFCに行ってきました(「伝える」ということ)

    既に多くの人が知っている、カンファレンス・TED。

    世界の至高のプレゼンテーションが見れるサイトで、世界的に人気があります。聞くところによると、チケットも高額で、しかもすぐソールドアウトになってしまうとか。

    そんなTED、実際のカンファレンスで視聴する機会を得、行ってきました。と言っても、TEDx(テデックス)という、地域毎で個別に行なわれているイベントです。今回開催されたTEDxは、TEDxKeio SFCと銘打ち、たくさんの魅力的なプレゼンターの発表を、実際に目にすることができました。

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    詳しいレポートは、僕が他で運営しているブログに、後日アップします。http://d.hatena.ne.jp/HORISOH/

    今回凄いなあと感じたのは、TEDが持つミッション「idea worth spreading」です。広めるべきアイデアを、世界中の多くの人々に知ってもらいたい。そのために通常のカンファレンスだけでなく、サイトにていつでも見れるようにしたコンセプト。世界の第一線で活躍されている方、あまり脚光は浴びていないけれども価値のあるアイデアや技術をお持ちの方、不思議な体験をされた方・・・。多彩でエネルギッシュなスピーカーのプレゼンテーションは、どれも魅力的です。

    「伝える」ということ。大昔はFace to Faceに限定されていました。

    それが、

    集会という「場」の設計、印刷技術の発展で、1対多というものが広がりを見せるようになりました。

    更には、テレビやラジオが公共に向けて、同時に、情報を提供できるメディアに成長しました。

    そしてインターネットです。リアルタイムでの情報共有も、ストレージとしての情報蓄積の両面が可能になりました。更には、情報はいつでも、どこでも、網羅的に共有できるものに。テキスト情報はおろか、静止画情報、動画情報など、伝えられる「モノ」にもバリエーションが見られるようになる。

    情報革命、という安易な言葉で片付けたくはないのですが、人類がこれまで経験した歴史を考えると、インターネットの「伝える」パワーというものは、想像している以上に価値があるものだと思います。そして、そのパワーが政治、経済、文化、人間に影響を及ぼしていく。

    それがプラスの要素だけでなく、マイナスの要素も多分に含まれていることは周知の事実。利便性の側面だけでなく、時には人の生命を脅かす情報革命。

    よりリッチに、コンビニエンスに、大きく、うねりを上げて進んでいく様子を、僕は、「文化」「カルチャー」という観点で考え続けたいと思います。