言葉、ことば(2014年10〜12月)

これから四半期ごとに、僕がEvernoteにメモしている「言葉」についてポストしたいと思います。
印象に残ったこと、役に立ったこと、初めて見聞きしたことなどを、今年の10月からEvernoteに記録するようになりました。その中から幾つかピックアップし紹介します。

言葉って不思議です。言葉だけでは意味を持ちません。
受け手の解釈が重要で、そこから意味あるいは価値が発生します。
僕にとって重要だった言葉が、あなたにとって重要だと思いません。その逆も然り。
あるいは僕にとって重要だった言葉が、あなたにとって人生を変えるくらい重要である可能性もあるわけです。

1. 2014/10/1
坪田知己さんのFacebookポスト「自分を捨てるな」
参考URL:https://www.facebook.com/tomomi.tsubota.1/posts/514521045317268

私は、「物書き」です。そのために、いつも筆記用具と本を携帯しています。大事なことを聴いたらメモします。「いい言葉」もメモしています。その場でメモしないと忘れるからです。私の教え子の数人は、お酒を飲んでる時でも、本の名前や気になる言葉が出てきたら、さっとメモ帳を開きます。「恥ずかしい」「カッコ悪い」とかでそれをしない人との間には大きな差が付きます。そういう「メモする子」は必ず大成します。恥ずかしがらないでください。

インターネットサービスが当たり前のように使われて久しいですが、随分とフロー型のサービスが多くなったように感じます。情報や言葉が氾濫する中で、記憶しておきたい言葉を「残す」ようにしました。Evernoteと併用することをお勧めします。
坪田知己さんは大学時代の恩師。僕がこの習慣を始めたきっかけになった言葉です。参考URLの本文はもう少し長文が掲載されていますが、坪田さんの魂のこもったメッセージに心打たれます。お時間あれば是非お読みください。

 

2. 2014/12/7
沢木耕太郎『旅する力―深夜特急ノート』(P206-207)

(小学館の編集者、白井勝也さんの言葉で)私がもっとも強い印象を受けたのは、マンガの世界はアクションからリアクションの時代に入った、という言葉だった。
それは、主人公が試合を通してスポーツの頂点を目指したり、恋愛を暴力や事件とからめながら展開させていく作品から、微妙な感情の揺れや些細な出来事を通して人物を描いていくマンガへの変化を予告する言葉だった。

(中略)

重要なのはアクションではなくリアクションだというのは、紀行文でも同じなのではないだろうか。どんなに珍しい旅をしようと、その珍しさに頼っているような紀行文はあまり面白くない。しかし、たとえ、どんなにささやかな旅であっても、その人が訪れた土地やそこに住む人との関わりをどのように受け止めたか、反応したかがこまやかに書かれているものは面白い。たぶん、紀行文も、生き生きとしたリアクションこそが必要なのだろう。

アクション的観点の世界はアニメの「ドラゴンボール」、リアクション的観点の世界は映画の「ゆれる」かなと、勝手ながら感じました。どちらも好きなのですが、後者の視点が丁寧に描かれている作品にハズレはない気がします。

 

3. 2014/12/14
博多大吉、THE MANZAI2014のコンビ紹介VTRにて

25年漫才をやってきて、漫才は人柄(にん)なんだなということが、ようやく分かってきた。華丸さんが言うから面白い、華丸さんが言うから笑う。無理して設定を考えたり、ボケなくても良い

THE MANZAI2014で優勝したのは、ベテラン漫才コンビの博多華丸・大吉でした。
若手が多い中、彼らの人柄を生かした味のある漫才が評価されたものと思われます(個人的には和牛が良かった)。優勝した分、この言葉に価値が生まれました。「笑う」というのは感情の発露の結果ですし、「情」が絡む以上、芸人の内面的要素がとても重要なのは納得です。それは我々のような一般人にとって、あらゆる場面で同様なのかもしれません。

 

4. 2014/12/27
橘玲「風俗嬢にもなれない「最貧困女子」問題の解決法とは?:世界投資見聞録」 参考URL:http://diamond.jp/articles/-/63557

ひとは人的資本、金融資本、社会資本から“富”を得ている。人的資本は働いてお金を稼ぐ能力、金融資本は(不動産を含めた)財産、社会資本は家族や友だちのネットワークだ。この3つの資本の合計が一定値を超えていれば、ひとは自分を「貧困」とは意識しない。

(中略)

いったん友だちネットワークから排除されてしまうと、地元にいても面白くない。こうして学校を卒業すると(あるいは中退して)東京や大阪などの大都市を目指すのだが、そのときじゅうぶんな人的資本か金融資本を持っていないと、(社会資本は地元に捨ててきたのだから)すべてをかき集めてもほとんど「資本」を持たない状態になってしまう。これが「貧困」だ。

医療が発達した現代は、昔よりも人々が「不安」に感じることが増えたそうです。
「豊かさ」についても利便性が高まった現代に、それほど実感を持てない人々が少なくないことは想像できるわけで、この記事は色々考えさせられました。

振り返ると、それ以前に自分の中に残ってる言葉って本当に少ないなと。
ズタボロに怒られたり、よほど嬉しかったことだったり、何か感情を揺さぶられたりということ以外は容易に思い出せない。私の引き出し、それほど豊かにクリエイティヴなことは詰まっていませんが、フレキシブルに出し入れができるよう思考の整理はしておきたい。このやり方は非常に便利だなと改めて思いました。