10月5日

ちょうど1年前の今日、僕は初めての小説『星とビール』をiTunes Storeにて電子出版しました。予想を遥かに超えて、2,000を超えるダウンロード、多くの人に読まれました。

そして「10月5日」というのは、とある方々にとっては特別な日でしょう。
Apple創業者のスティーヴ・ジョブズの命日です。僕はAppleの作品に魅了されただけでなく、クリエイティヴということに対する考え方がガラリと変わった人間です。多分僕は、どちらかと言うと左脳で物事を論理的に考えようとする人間です。ビジネスでいう、「マーケティング」などのフォーマットに、悪い意味で囚われてしまうことが多い。それだけではない、むしろそれ以上にクリエイティヴには、人の生き方を変える大きな力がある。

前述の『星とビール』でも書いたけれど、

小説や詩を書くことばかりがクリエイティヴではない。歩くこと、町を眺めること、呼吸すること。実にあらゆるクリエイティヴな作業がある。クリエイティヴな行動がある。クリエイティヴな仕事がある。

自分で言うのも何だけど、本当にその通りだと思う。
そのときは何となく書いたような気がするけど、何か考え方1つで、「あ、これってクリエイティヴな作業だよな」と思うことが多くなってきた。

それにつけても、最近、色々自分で「作る」という作業をすることが多い。
僕は「作る」ことが苦手だと思っていた。

「書く」ことは得意だったし、好きだった。科目でいう国語。
「描く」ことは全く得意じゃなかった。科目でいう図工や美術。

今でも覚えてるんだけど、「足」「足の指」をどんな風に描けば良いか分からなかった。
たまたまマグレで描けたことはあったけれど、それを再現することがどうしても出来なかった。
単純に模写すれば良かったと今は思うけれど、文章に比べると複写が難しくて、やがて食わず嫌いになってしまった。

僕は「話す」ことも得意じゃない。
考えていることの1%も伝えられなかった後、トイレで「ああ、あんな風に話題を展開すれば良かったのに」と思うこともしばしば。「話す」ことが得意な人が羨ましいと思うし、どこか妬ましいと思う気持ちさえあった。「話す」ことなど簡単だと思っていたのに、ビジネスシーンで「伝える」ことの難しさを痛感している。社会人8年目の今でも、今だからこそ難しさに恐ろしさすら覚える。

人には得意分野がある。人には苦手分野もある。
思い込みが多分にある。僕にとって、クリエイティヴな分野が、そうだ。

表現を容易にするツールやテクノロジー、テンプレートがめちゃくちゃ豊富になっている。
絵を描いたり、メロディを作ったり、動画を編集したり、小道具を作ってみたり、プログラミングをしたり。

手を動かして、形になるのが好きだ。
その過程が視えるのも楽しい。

僕にとって、10月5日は、クリエイティヴの大切さを再確認できる1日だ。
なかなかガッツリ、クリエイティヴに軸足を移す(置く)ことは出来ないけれど、俺は「作る」ことの大切さを噛み締めて生きていきたい。同じように、クリエイティヴな分野で頑張っている人を尊敬できるようになりたいとも思っている。