積ん読リストを年末にちょっとだけ片付けた

2015年は意識的に本を読んでいこう。
そう決意した年始の誓いだったのだけど、残念ながら、積ん読リストは殆ど更新されず。。。
それでも、2015年12月とある日に気付けたのは良かった。積ん読リストをちょっとだけ片付けたので報告を。

***

◆『イノベーションのジレンマ〜技術革新が巨大企業を滅ぼすとき〜』クレイトン・クリステンセン


イノベーションって、言葉にするのは簡単だけど、本書を読んでみて実際にイノベーションを目指せる組織にするのって本当に難しいんだなと実感した。

要約すると技術には2種類(持続的技術と破壊的技術)ある。
前者はこれまでと同様のビジネスモデルが通用するが、後者は通用しない。
多くの既存顧客は当初は破壊的技術を取り入れたプロダクトなど欲していない。なので企業側も破壊的技術を取り入れようか経営判断に悩む。そのように市場に対して逡巡している間に、破壊的技術をメインに据えてきた企業が市場を独占し、巨大企業(持続的技術でメシを食ってきた企業)を蹴落としてしまうというのがだいたいの要旨で間違いないだろう。

思い当たる節は幾つもあって、自分事として納得することが多かった。難解な箇所もあり何度も船を漕いでしまったのだが、経営本としては「古典」にあたる本書を年内に読み切ることができて良かったと思う。

◆『ジョナサン・アイブ』リーアンダー・ケイニー


AppleのChief Design Officerであるジョナサン・アイヴにフィーチャーした本。

ブランディングやマーケティング、プレゼンテーションに関するApple関連の著書は山ほどあったけれど、純粋にデザイン(の本質)にフィーチャーする著書はなかなか少なかったように思う。デザインを取り上げるならば彼をフィーチャーしないわけにはいかない。秘密主義のAppleの中で、筆者が丹念に取材し続けたのが分かる1冊になっている。

終盤は、やっぱりスティーヴ・ジョブズの言及が多く、主役であるジョナサン・アイヴのお株をほぼほぼ奪ってしまった。そのティッピングポイントは、Appleがもともとデザインに対して持っていた価値観が昇華して、かなり最高度水準まで洗練されてきたことで、「デザインが前提」としてAppleの中に浸透していったことを証明しているようにも思う。

ちなみに本書は特にジョナサン・アイヴにオーサライズを取っているわけではなさそう。
この手の人物評は過剰に良く描かれるか、その逆かどちらかなことが多いけれど、非常にフェアな視点で書かれているような印象を受けた。

彼に影響を与えたロバート・ブルーナー(かつてのAppleで工業デザイン部門の責任者を務め、ジョナサン・アイヴをAppleに引き抜いた人物)の言葉も面白い。

退屈な仕切り机の中ではデザインなんてできない。そんなところじゃだれも働きたがらない。天井が高くて気持ちの高揚するようなオープンスタジオが絶対に必要だ。それがものすごく大切なんだ。それが仕事の質を左右する。やる気を生むんだ。

***

まだまだ積ん読リストがいっぱいあるので、2016年こそはしっかりインプットの質を高めていきたい。